根尖性歯周炎の再発を歯根端切除術で治療する
治療概要
- 患者様:30代女性
- 治療期間:1日
- 治療回数:1回
- 概算治療費:15万円
※費用は治療当時の料金となります - 担当医:河口智英
治療動機
昔に他院で根管治療を行った歯の病気が再発したとのことで来院されました。
治療計画
レントゲンにて検査をしたところ、患者様の主訴通り根尖病変を確認し根尖性歯周炎の診断をしました。
よって再度根幹治療を行って3ヶ月以上の経過を待ち、それでも治癒しないようであれば外科的歯内療法を行うか、あるいはすぐに外科的歯内療法を行うかの2つの治療をご提案しました。
他院での治療の詳細が不明であること、補綴処置をやりかえにメリットがあることから再度根管治療をすることをお勧めしましたが、費用や治療期間などを鑑み患者様と相談をした上で今回は外科的歯内療法を行うこととしました。
治療後について
本症例は歯肉を切って歯根端切除を行いました。
外科的歯内療法は根尖性歯周炎の治療法の一つとなり手術を必要としますが、通常の根管治療で解決できない部分を治癒に導く可能性があります。
根尖性歯周炎について
根尖性歯周炎は細菌が歯の神経から根っこの先(根尖)まで感染してしまったことにより生じる炎症のことです。
自然治癒をすることはなく放置してしまうと歯や骨が溶けてしまうことにより抜歯へとつながってしまいます。
外科処置の注意事項(リスク・副作用など)
- 外科手術のため、術後に出血、痛みや腫れ、違和感を伴います
- 口腔内の状態によっては適応できないことがあります
根管治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 根管治療により類似の全ての症例の問題が解決するわけではなく、症例はあくまでも一例です
- 根管治療により痛みや腫れがひかない事や、術後に痛みや腫れが生じる事、治療によるファイル破折やパーフォレーションなどの偶発症、術後の歯根破折を生じる可能性もあります
- 自費診療(保険適用外)となります