ズキズキ痛む奥歯を精密根管治療で解決
治療概要
- 患者様:20代女性
- 治療期間:2ヶ月
- 治療回数:2~5回
- 概算治療費:14.4万円【精密根管治療(イニシャルケース,大臼歯):12.2万円、ファイバーコア:2.2万円】
※費用は治療当時の料金となります - 担当医:河口智英
治療動機
奥歯がズキズキと痛むことを主訴に来院されました。
治療計画
検査の結果、歯髄の炎症が進行し、痛みや歯の揺れなどの症状が出ている(症候性不可逆性歯髄炎)ことに加え、炎症が歯根の先端まで広がっている(症候性根尖性歯周炎)ことがわかりました。そのため、歯髄を除去する処置である抜髄を行いました。
治療後について
主訴である痛みを解決することができました。
無菌的治療を行うことで、根尖性歯周炎の予防にも期待できる治療を行いました。
今回の患者さんのケースでは、歯髄の炎症が歯根の先端まで広がっていたため抜髄を行いましたが、抜髄後は被せ物などの治療が必要になります。
症候性不可逆性歯髄炎・症候性根尖性歯周炎
歯髄は歯の内部にある神経や血管の集合体です。虫歯が進行すると、歯髄に細菌が侵入し、炎症を起こします。それが「歯髄炎」です。炎症が進行すると、歯の痛みや歯の揺れなどの症状が出ることがあります。
また、炎症が歯根の先端まで広がると、根尖性歯周炎を引き起こすことがあります。根尖性歯周炎は、歯根の先端にある歯根膜や骨に炎症が起こる状態です。炎症が進行すると、歯がぐらついたり、抜けたりすることがあります。
根管治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 根管治療により類似の全ての症例の問題が解決するわけではなく、症例はあくまでも一例です
- 根管治療により痛みや腫れがひかない事や、術後に痛みや腫れが生じる事、治療によるファイル破折やパーフォレーションなどの偶発症、術後の歯根破折を生じる可能性もあります
- 自費診療(保険適用外)となります